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パワースポット巡り
「白山信仰の息づかいを感じて — 石徹白」

文: TABITABI郡上 編集部
投稿日: 2020年2月26日 最終更新日: 2020年10月12日
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白山への信仰は、水への信仰。 そのシンボルとなった阿弥陀ヶ滝へ

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11時30分。阿弥陀ヶ滝へ向かいます。長滝白山神社から4km走ると入り口が見えてきます。

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阿弥陀ヶ滝は泰澄によって発見された滝で、白山信仰の霊場の一つ。夢の中に出てきた女神のお告げによって当初は「長滝」と名づけられ、長滝白山神社の由緒であるともいわれています。

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石畳の遊歩道は傾斜も緩やかであるため、小さな子どもやお年寄りの方でも比較的歩きやすい印象です。生い茂る木々から漏れる光で、木々や岩はスポットライトに照らされているようでした
ゴーっという、滝の音が大きくなってきました!

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ついに、全貌を現した阿弥陀ヶ滝。絹の糸を思わせる艶やかな滝が未踏の洞窟に秘められているようなこの光景。「清浄」を求めて修行する人々の気持ちに共鳴している自分がいました。

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「阿弥陀ヶ滝」と名付けられたのは発見されてから800年以上も後のこと。白山中宮長滝寺の高僧の道雅がここで修行をしている時に阿弥陀如来が現れたことに由来するそうです。

現在は、「日本の滝百選」「岐阜県名水50選」に選ばれている人気の観光スポットですが、今も昔も修行の場として守られていることを思いながら歩くと、一層この滝の素晴らしさが伝わってくるように感じました。

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日本各地に白山信仰を広めた
「白山中居神社」

12時30分。いよいよ、石徹白へ出発!標高1,000mの地点にある美濃禅定道の要所「旧桧峠」を通過したら、まもなく石徹白です。

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道の先に注目!注連張(しめはり)が掛かっています。ここから先が神域であることを示すこの光景に、思わず頭を垂れてしまいました。登拝者の宿泊の世話や道案内、そして全国に布教活動をする「御師」が住む集落の入り口です。

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13時。鳥居前に駐車。大木の並木道に圧倒されます。胴回りが6mを超える杉だけでも、70本もあるそうです!

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次に川を渡って境内へ。まさに神の中居(なかおり)される場所にあることを感じさせてくれる境内に、ただ、感動するばかり。

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山奥の行き止まりの地域というだけでなく、一年の半分が雪に覆われる豪雪地帯でもある石徹白は、人が安易に立入れる場所ではないとされてきたそうです。「やっとこれた」という満足感が他と違った感動を覚えるのかもしれません。

境内で一際存在感を放つ岩組みの「磐境(いわさか)」は神様が降りてくる目印となる場所で、景行天皇12年(西暦83年)に本殿が立つ前から祭祀に使われてきた、自然信仰の名残です。

毎年7月に催行される創業祭では、未だにここで小学生の巫女さんたちによる「浦安の舞」が奉納されます。

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左は春の例大祭の「五段の神楽」。右が、磐境の前で奉納される「浦安の舞」。

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本殿には、粟穂にウズラなど見事な彫刻が施され、家族の繁栄の願いが伝わってきます。しかし驚いたのは、この彫刻が人足によってから運ばれてきたということ。運送業が未発達の時代にあって、各地に広がる信者さんたちが代わる代わる担いできたそうです。そんなエピソードにも、白山信仰の広がりを感じました。

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この記事を書いた人

  ねこ編集長

TABITABI郡上 編集部

TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。

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