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長良川鉄道で行く!「みなみ子宝温泉」

文: TABITABI郡上 編集部
投稿日: 2020年2月26日 最終更新日: 2020年10月7日
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日本の真ん中にある「子宝の湯」 美並の山々を眺めながらの入浴は最高!

さっそく温泉へ入ることにしましょう。「子宝温泉」という駅名は、古くから「子授け」「安産」の守り神として祀られてきた「勝原 子安神社」のすぐ近くで湧き出た温泉であることが、そのいわれです。さらに、平成2年の国勢調査において、子安神社付近が日本の人口重心地となりました。人口重心地とは、日本全国に住む約1億2600万人の体重がすべて同じだと仮定し、ヤジロベエの一本足のようにバランスを保って日本列島を支えられる地点のことをいいます。いわば、日本の「へそ」にあたるこの地から、全国の人たちが子宝に恵まれるようにという願いを込めて付けられた名前でもあるのです。フロントでは子安神社の「安産 子宝御守り」を授かることもできます。タオルは200円で販売しており、バスタオルも100円でレンタルOK。化粧品セットやかみそり、歯ブラシセット(いずれも有料)なども用意されているので、手ぶらで訪れても大丈夫です。

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そんな子宝温泉の湯は、弱アルカリ性の単純温泉。神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などの効能があるそうです。内風呂にサウナ、野外には木々に囲まれた露天風呂に加えて、槇(まき)風呂と釜風呂があります。一週間ごとに男女の浴場が入れ替わる方式で、この日の女湯は槇風呂。スペアミントのハーブ湯です。槇の木とミントのほのかな香りに包まれて、高く広い青空の下、美並エリアの山々を眺めながらの入浴は開放感抜群! 約40℃に保たれているというさらりとした湯は熱すぎず、ぬるすぎず、いつまでも浸かっていたくなりました。この日は男湯だった釜風呂からは、すぐそばを流れる長良川を眺めることができるそうですよ。

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風呂上がりには、マッサージチェアで体をほぐしたり、おいしい牛乳もおすすめです。65℃の低温殺菌で作られた地元の関牛乳は、さらりとしてクセがなく、しぼりたてに近い味を楽しめます。

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地元の食材を使ったメニューがずらり 子宝カルビ丼と明宝ハムをいただきます

温泉に浸かってリフレッシュしたらお腹がすいてきたので、昼食をいただきに「お食事処 子安」へ。そば、うどんや丼ものなど多彩なメニューに加え、ビールや日本酒もそろいます。一番人気だという子宝カルビ丼(770円)の食券を購入してオーダー。地元の美並町のコシヒカリを炊いたご飯の上に、牛カルビと、コチュジャンなどで味付けたもやし、山菜、ニンジンのナムルがどっさり。混ぜ合わせてビビンバ風にいただきます。温泉卵がのっているのが「子宝の湯」ならではで、こちらも混ぜればまろやかな味わいに。郡上八幡コケコッコ村の新鮮な卵を使っているのも自慢です。ボリュームも満点でお腹いっぱい!

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せっかくなので郡上名物の明宝ハム(430円)もいただきます。国産の豚もも肉を使用し、手間ひまかけて作られたプレスハムで、身が詰まっていて歯ごたえがあります。「生で食べるのが一番おいしい」と、スタッフがすすめてくれただけあって、絶妙な塩加減のしっかりした肉の味がクセになり、どんどん箸がすすみました。まずはそのままいただいて、マヨネーズをつけたり、シャキシャキのキャベツと合わせたり、どう食べてもおいしい!

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お腹もすっかり満たされたところで、ひと休み。畳敷きの広々とした休憩所では、座布団が用意され、座ったりごろりと横になったりと、自由にくつろげます。囲碁盤を持ち込んで丸一日遊んでいく、なんていうお客さんもいるそう。網戸越しに吹いてくる長良川からの風も心地よく、なんだか眠くなってきました…。

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とはいえ、売店に並ぶおみやげも気になるところ。のぞいてみると、郡上みそや昼食にいただいた明宝ハムといった地元の特産品、さらには子宝の湯の入浴剤などがずらり。「郡上のサイダー」「長良川サイダー」は風呂上がりに飲むにもよさそうです。なお、土・日曜日と祝日には「子宝の湯100円朝市」を開催しており、その日の朝に収穫したばかりの地元の野菜をすべて100円で購入できます。春にはたらやわらび、ふきのとうなどの山菜も並ぶそうですよ。

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まだ少し時間があったので、外へ出て散歩していると、郡上八幡を愛したさくらももこ原作のキャラクター「GJ8マン(ジー・ジェイ・エイトマン)」が描かれた列車に遭遇! 長良川鉄道のラッピング列車の一つです。温泉の敷地内には、長良川を眺めることのできる場所もありました。ホーム脇に咲き始めたアジサイもきれいです。再入浴も可能なので、さらに時間があれば、もう一度温泉に浸かるのもいいですね。

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この記事を書いた人

  ねこ編集長

TABITABI郡上 編集部

TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。

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