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長良川鉄道で行く!「みなみ子宝温泉」

文: TABITABI郡上 編集部
投稿日: 2020年2月26日 最終更新日: 2020年10月7日
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岐阜県の山間部を長良川に沿って走るローカル線「長良川鉄道」。美濃加茂市から郡上市までを結ぶ路線の中心あたりに「みなみ子宝温泉」駅という一風変わった駅があります。下車すると目の前に「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」という名の日帰り温泉施設があり、なんと駅のホームとつながっているのです。温泉の入口までは、列車を降りてわずか数歩。途中下車して湯あみを楽しむのにもってこいで、県外から訪れる温泉ファン、鉄道ファンも後を絶ちません。長良川鉄道に乗って郡上八幡へ向かう列車旅の道すがら、郡上市美並町にある注目の子宝温泉を訪ねてみました。

美濃太田駅から長良川鉄道に乗って約1時間 車窓風景ものどかな列車旅へ出発

名古屋駅を出発し、JR岐阜駅で高山本線に乗り換えて美濃太田駅へ。改札を出て左へ進むと、長良川鉄道の乗り場に到着します。ホームへ降りると、赤色のワンマン列車が待っていてくれました。長良川鉄道は岐阜県美濃加茂市から郡上市までを走るローカル列車です。旧国鉄「越美南線」として、昭和9年(1934年)に全線開通した路線で、昭和61年(1986年)、岐阜県関市に本社を置く第三セクターの「長良川鉄道株式会社」として生まれ変わりました。平成28年(2016年)には、デザインにこだわり、ぜいたくなランチや地酒付きのプランもそろえた観光列車「ながら」も登場して話題に。山間部の田園地帯や長良川に沿って走り、のどかな車窓風景を眺めながらのんびりと列車旅を楽しめます。

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9時56分、列車が美濃太田駅を出発します。平日の車内は人もまばらで落ち着いたムードです。静かな町並みを過ぎると関駅のあたりから田園風景が広がり、美濃市駅付近からは、線路は長良川と並走。清らかな川の流れを近くで見ることができます。ガタンゴトンという音、体に伝わる心地よい振動を感じながら、車窓を流れる景色をゆったり眺めているうちに、目的地が近づいてきました。

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全国的にも珍しい、駅と一体化した温泉 下車してわずか数歩で到着!

みなみ子宝温泉駅に着きました。下車する際に運転士さんから「降車証明書」を受け取るのを忘れずに。温泉のフロントで提示すると、大人600円のところを割引料金の200円で入浴することができます。

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長良川を望む温泉施設と一体化した駅舎が全国的にも珍しい、こちらのみなみ子宝温泉駅は、平成14年(2002年)4月に誕生しました。同年にはそのユニークさやモダンさが評価され、「中部の駅百選」にも選ばれています。

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列車を降りてすぐのホームには、温泉の出入口となっている自動ドアが! ほんの数歩、歩けばもうそこは「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」です。駅のホーム以外に正面から入れるエントランスもありますが、あえてホームに入口を設置したのがこの駅ならではのポイント。

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車で来た場合は、こちらの正面入り口から。

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入口をくぐると、自動ドアの上の部分に信号機が……!? 実はこの信号、点灯する色によって利用客に列車到着までのおおよその時間を案内しているのです。赤色は到着5分前、黄色は15分前、青色は30分前。ひと目で分かるし、遊び心があって楽しいですね。

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この記事を書いた人

  ねこ編集長

TABITABI郡上 編集部

TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。

Photographs by TABITABI郡上編集部

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