白山信仰の聖域を巡る

白山信仰の聖域を巡る

名だたる武将も深く崇敬した 白山信仰とは

白山は富士山、立山と並ぶ日本の三霊山の一座であり、その姿は麓に暮らす人々が受ける自然の恩恵の象徴として古くから崇められてきました。養老元年(717年)に修験僧の泰澄大師が白山山頂を極め、千日の修行を積んだ「白山の開山」を通じて、これまでの土着の信仰と仏教が融合した聖なる山として広く庶民の信仰を集めました。今では全国各地に白山神社が存在し、その総数は約三千社といわれます。木曽義仲、藤原秀衡、足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの名だたる武将も白山神に祈願し、仏具等を寄進していることからも、白山がいかに人々から深く崇敬されていたかがうかがえます。

白山山頂を目指す
登拝の道の一つ
美濃禅定道

泰澄大師の「白山の開山」をきっかけに、禅頂と呼ばれた白山山頂を目指す参詣道として設けられた登拝の道の一つで、美濃側に開かれた道であることから美濃禅定道(みのうぜんじょうどう)と呼ばれました。白山山頂への禅定道は、ほかにも石川県側からの加賀禅定道、福井県側からの越前禅定道があり、各禅定道には、登拝者が集まる拠点として、美濃馬場(長滝白山神社・長瀧寺)、加賀馬場(白山比咩神社)、越前馬場(平泉寺白山神社)、の3つの馬場が設けられました。美濃馬場は主に東海・関東からの登拝の信者たちが往来し、「上り千人、下り千人」と呼ばれる賑わいを見せたと伝わり、歴代の朝廷や武家からの信仰も篤く、戦国武将として名高い織田、豊臣、徳川各家の信者もこの道を通ったといわれます。「長滝白山神社」を拠点とするその道中には「大師堂」「白山中居神社」「いとしろ大杉」といった史跡が信仰の道としての歴史を伝えています。

白山信仰を
肌で感じる
登拝

白山信仰ゆかりの史跡は白鳥、石徹白地区に点在しています。また、古の信仰の登拝道(とうはいどう)の雰囲気を残す「前谷~桧峠」までの古道は現在も歩くことができます。先人たちの白山への想いと、ゆったりとした時の流れを感じながら、道中にある白山信仰ゆかりの史跡や社をめぐってみてください。

白山文化博物館

山の中のさんぷる屋1
山の中のさんぷる屋2
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白山三山を模した外観をもつ「白山文化の里」のシンボル施設。当地に伝わる長滝の古楽面や「正和の壺」などの文化財をはじめ白山信仰の歴史や文化、周辺各地の史跡・施設などを映像や写真等により紹介しています。

長滝白山神社
(白山長瀧寺)

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古来は白山中宮長瀧寺といい、明治の神仏分離の際に長滝白山神社と白山長瀧寺に分かれました。白山中宮長瀧寺は、奈良時代初めに泰澄大師により創建され、平安・鎌倉・室町時代には隆盛を極めました。多くの白山信仰ゆかりの文化遺産を今に伝えています。

白山瀧宝殿

長滝白山神社の境内に建つ展示収蔵施設です。館内では白山信仰の歴史とともに長滝白山神社や長瀧寺、阿名院に伝わる神像や仏像が拝観できます。
住所:〒501-5104 岐阜県郡上市白鳥町長滝91
電話:0575-85-2663(白山文化博物館)
冬季休館:11月下旬〜翌年4月下旬

阿弥陀ヶ滝

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日本の滝100選、岐阜県名水50選の阿弥陀ヶ滝は、落差約60mある東海一の名瀑です。滝壺のすぐ近くまで遊歩道があります。天文年間(室町時代)に白山中宮長瀧寺の僧が護摩修行中、阿弥陀如来が現れたことからその名がついたといわれています。葛飾北斎が浮世絵「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」として描いていることでも有名です。

白山中居神社

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景行天皇の御世にイザナキ、イザナミノミコトを祀ったのが始まりとされています。その後、泰澄大師が社殿を修復し、社域を拡げました。境内は杉の巨木が林立し、荘厳な雰囲気を漂わせています。本殿の彫刻は江戸時代に作られたもので、岐阜県重要文化財に指定されています。

大師堂

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白山を開山した泰澄大師を祀るお堂です。明治の神仏分離の際に、白山中居神社などから移された仏像群も祀られています。その中でも銅造「虚空蔵菩薩坐像」は白山の熱心な崇拝者であった奥州の藤原秀衡の寄進とも伝えられ、国の重要文化財に指定されています。他にも、県の重要文化財に指定された織田信長寄進の「鰐口」をはじめとする多くの仏具類も見どころです。拝観を希望する場合は、事前に予約が必要です。
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白祠山4
TEL:0575-86-3143(上村修一)
※文化財の拝観は要事前予約

いとしろ大杉

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推定樹齢1800年。白山信仰の登拝者を見守り続けてきた霊験あらたかな古木。白山登山ルートの登り口にあります。周囲約13.4mで、別名十二抱の大杉とも呼ばれ、大人12人が両手をつないでやっと囲めるという大きさです。国の特別天然記念物に指定されています。