郡上八幡で味わう、とっておきの麺ランチ
郡上八幡の町を歩くと、城下町ならではの街並みに溶け込むように、地元の人々の暮らしと寄り添う飲食店が数多く並んでいます。
観光で訪れる方にとっては「どのお店に入ろうか」と迷うのも楽しみのひとつ。どれも気軽に入れるお店ばかりですが、その一杯、その一皿の背景には、料理に向き合い続けてきた店主たちの強い想いがありました。
今回は「郡上八幡麺ランチ」をテーマに、人気ラーメン店「郡上豚骨ラーメン」、こだわりのうどん屋「翔太のうどん」、そしてジャンルにとらわれない料理を提供する隠れ家レストラン「TOMORROW 燈蠟」を取材。
観光客を惹きつける味わいはもちろん、店を営む人の物語や“地元への想い”にも耳を傾けてきました。
料理に込められた店主の想いに触れながら、郡上でしか味わえないランチタイムを覗いてみませんか?
新町通りの人気ラーメン店で、こだわりの豚骨ラーメンを味わう
新町通りを歩いていると、出会える古民家風のお店。それが郡上豚骨ラーメン 「郡上豚骨ラーメン カンミナ」です。

お店は9年前にオープンし、現在の店長が引き継いで2年目。もともとは郡上市白鳥町にあるバーで、〆の一杯としてラーメンを提供していたのが始まりでした。
そのバーのオーナーが、出張で訪れた九州・久留米で本格的な豚骨ラーメンを学び、郡上八幡でも提供するようになったのが今の味の原点です。
ちなみにオーナーが郡上に移住した理由は「スキーが好きだったから」。
現在の店長も名古屋からスノーボードをきっかけに郡上へ通うようになったそうです。
自然に囲まれたこの町が、今では本格ラーメンづくりの拠点になっているなんて、なんとも素敵なご縁ですね。
お店に入ると、ラーメン屋らしいカウンターとテーブル席が並ぶ、あたたかみのある空間が広がっています。

看板メニューは「特製豚骨ラーメン」。
スープは豚の骨から10時間じっくりと炊き出していて、旨みと深みがしっかりと感じられながらも、さっぱりとした味わいです。
豚骨ラーメン特有の“臭み”が苦手な方にも、ぜひ一度試していただきたい一杯。丁寧に仕込まれたスープはクセが少なく、食べやすい仕上がりになっていて、「豚骨のイメージが変わった」という声も多いのだとか。
麺は本場 博多の製麺所でつくられた細麺で、スープによく絡むように仕上げられています。麺の硬さはバリカタや柔らかめなど7段階から選べる九州スタイル。店長おすすめは、かためorバリカタ。

チャーシューは小さなお子さんや年配の方でも食べやすいよう、薄めでスッキリとした仕上がりに。もちろんすべてお店で仕込む自家製です。

ここを訪れた際にオススメしたいのは「カンミナセット」。
特製豚骨ラーメンに、郡上名物の「鶏ちゃん」がついたボリューム満点の一品で、鶏ちゃんをご飯と一緒に楽しむもよし、ラーメンにトッピングして「郡上豚骨ラーメン」として味わうのもおすすめです。

また、夏限定で登場するのが「郡上まぜそば」。
こちらはカンミナファンの中でも根強い人気があるメニューです。
丁寧に炊いて仕上げた豚骨スープをベースにした特製ダレが中太ちぢれ麺にしっかり絡み、たっぷりの野菜と一緒にさっぱりといただける、暑い季節にぴったりの一杯です。夏に郡上を訪れた際は、ぜひチェックしてみてください。

また、地域密着のお店を目指して、学生さん向けには替え玉やライスが無料になるサービスも。
「たくさん食べてもらいたい」という店長さんの想いが込められています。
最近では、海外からのお客さんも増えているのだそう。
地元の人々に愛される店であることはもちろん、観光で訪れた人がカンミナのラーメンに魅了され、「カンミナのラーメンをきっかけに郡上八幡へ来た」というお客さんがこれからもっと増えてくれたら嬉しい──そんな未来を、店長さんは思い描いているそうです。

郡上の自然や歴史ある街並みとともに、ぜひ“郡上らしい一杯”を味わいに足を運んでみてください。
きっと、旅の思い出に残るラーメン体験になるはずです。
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この記事を書いた人
TABITABI郡上 編集部
TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。
