事前予約のため、体験は郡上八幡滞在の最終日に設定。現地に着くと、スタッフさんが迎えてくれました。エプロンを着用し、体験がスタート。
まずはテーブルに並べられた材料を確認。「商品の一番美味しい瞬間を切り取った『本物よりも“ホンモノらしい”食品サンプル』をモットーにしているんですよ」というスタッフさんの言葉どおり、メンマやチャーシューなど、すでにそれらが食欲をそそる容姿でテンションが上がりまくりです。
蝋でできた麺を茹でるようにお湯の中で軽く泳がせ、丁寧に丼に並べていく。その上にどこに置こうかと悩みながらチャーシューなどの具材をオン。スープにあたる琥珀色の液体を注ぎ込む際に麺やトッピングがずれてしまわないように所々固定していきます。仕上げにスープを注いだら完成です。
その後、冷まして熱をとれば、我ながら惚れ惚れするような美味しそうなラーメンが目の前に登場。実にシズル感のある佇まいで、特に澄んだスープからチラリと顔を覗かせている麺が茹でたてツルツルな表情をしていて、ダメだと言われても、これは食べてみたくなりますね。
分かりやすい説明ときめ細やかなフォローのおかげで終始楽しい体験になりました。もちろんスタッフさんの教え方が素晴らしいからこのように美味しそうに仕上がるわけですが、あたかも自分にセンスがあるような、その道の才能があるように錯覚し、実に体験後、気分が良かったです
せっかくなので、レタスと天ぷらづくり(900円〜・税込)にも挑んでみます。海老天は液状の蝋をお湯の中にツツツーっと垂らし、衣をつくっていき、その衣で海老を包みます。本物の天ぷら同様、素早い調理が美味しそうにつくるコツ。ぼくは初回ということで、思い切りの悪さが出てしまい、やや不恰好に。本来、体験は一度きりですが、今回は取材ということで特別に再チャレンジさせてもらうと、美味しそうな海老天ができあがりました。
それにしてもスタッフさんがお手本に作って見せてくれた海老天の美味しそうなこと。食べてないのに、サクッ、ジュワッという音が聞こえてきそうな仕上がり。そして、思い出されるのは「松葉屋」の天ぷら中華。こんなに後ろ髪引かれるんだったら、やっぱりあの時、食べておくべきでした。迷ったら食べるべし。これからの人生の教訓にします。