洞窟探検もできる！美山鍾乳洞
2億5000万年以上かけて造りあげた造形美を楽しめる「美山鍾乳洞」は、世界でも珍しいタテ穴式の鍾乳洞です。これまでの調査では、深さ80m、東西160m、南北130mの範囲に、上下6段にわたってホールやトンネルができている立体迷路型というのも大きな特徴のひとつ。この付近の洞穴からは日本にはいないナウマンゾウやヘラ鹿などの化石も発見されています。全長2km以上のうち、一般観光洞は約800m。開発する時に手を加えず、通路も造形も大自然が造り上げたありのままを楽しむことができるのも特徴のひとつです。
様々な時代を感じる地層やテクスチャーを見ることができるので順路を進むごとに楽しめるうえ、地下水が下から上へと石灰岩を溶かしてできた造形美はまるで胎内くぐりのような温かみを感じられます。
鍾乳石類の形によって、「希望のカメ」「夢のシャンデリア」「月宮殿」などロマンチックなネーミングがつけられており、ストーリーを思い浮かべながら探索するのもまた一興です。
鍾乳洞は階段を上ったり下りたりしながら進みます。出口は最上部にあるため、外に出た瞬間、山の上ならではの緑豊かな景色が出迎えてくれます。
洞内は自然に造られたとは思えないほど通路が広く、歩きやすいのも特徴。ただ、立体迷路型の鍾乳洞で階段が多いため、車いす・ベビーカーの利用はできません。靴はスニーカーなど歩きやすいものがおすすめです。
一般観光洞のほかにも地底湖や照明のない未開洞を探検する「ケイビング（洞窟探検）」ができる洞窟としても全国的に有名です。地球が長い年月をかけて造り上げた神秘の世界を、専用のスーツを身にまとい、狭い場所をカニ歩きしたり、タテ穴を登ったり、匍匐前進（ほふくぜんしん）したりしながらヘッドライトの明かりだけで探検。小学生から参加できるコースなど難易度に合わせて数コースから選べるうえ、ガイド付きなので安心してご参加いただけます（要事前予約）。
恋人の聖地で
しあわせの鐘を鳴らし
愛鍵を結ぶ
恋人たちが寄り添って進んだ鍾乳洞を出ると、頂上展望台があります。ここは「プローポーズにふさわしいロマンチックなスポット」として「恋人の聖地サテライト」に選定されたスポットです（2014年8月、NPO法人地域活性化支援センターより岐阜県内で2番目に認定）。
ここには、未来が明るく幸せであるよう願いを込めて鳴らす「しあわせの鐘」や「こだまのスポット」があります。昔から、山や谷で音が反響する「やまびこ」は精霊のしわざとされ、「こだま（木霊）」とも呼ばれています。想いをたっぷり込めて、むかいの山に向かって大きく叫んでみましょう。精霊に届き、きっと願いを叶えてくれます。また、「愛鍵」を結ぶ「誓いのフェンス」も用意。大好きな人と愛の誓いを込めて鍵をかけると、そのふたりは結ばれるという伝説にちなんで、名前やメッセージを書き込み、展望台の“誓いのフェンス”にロックしてください。きっとふたりは結ばれ、幸せな未来が訪れることでしょう。
※愛鍵は売店にて購入することができます。
