せせらぎ街道とは?
せせらぎ街道とは、郡上市と高山市を結ぶ全長約65kmのドライブコースです。時間にすると、のんびりと車窓を楽しみながらおよそ90分。郡上八幡を起点として吉田川、馬瀬川、川上川に沿って、飛騨清見まで北上します。路面はしっかりと整備されていて、急なヘアピンカーブや信号が少なく、初心者ドライバーでも安心。郡上八幡の城下町に始まり、雄大な自然を満喫できる明宝の高原地帯を抜け、白樺やカラマツの森に囲まれた西ウレ峠へ。移り変わる車窓は季節によっても表情を豊かに変え、ドライバーやライダーを楽しませてくれます。紅葉スポットとして人気の高いせせらぎ街道ですが、それ以外にも一年中見どころがたくさん。春夏秋冬、季節ごとの魅力をご紹介します。
春 春の訪れを告げる可憐な花々
長い冬が明けて訪れる、束の間の郡上の春。うららかな気候は、ドライブに最適です。街道起点の郡上八幡エリアには桜の名所が点在しており、1595年に築城された「郡上八幡城」もその一つ。3月下旬から4月上旬にかけて、淡く色づいた桜がそびえ立つ天守閣を引き立てます。桜の時季が終わると、4月下旬からゴールデンウィーク頃までは明宝にある「國田家の芝桜」が満開に。まるで甘い香りのするピンク色の絨毯を敷き詰めたかのような、圧巻の景色です。
夏 清々しい空気に
深呼吸したくなる夏の高原
爽やかな風と緑の香りに包まれる夏は、街道中腹の明宝エリアに魅力が詰まっています。「めいほう高原」は夏場はキャンプ場として利用され、大自然を満喫できます。また「道の駅 明宝 磨墨の里公園」は地元のグルメを味わえる、ドライバーやライダーの憩いの場として人気のスポット。道の駅向かいの「明宝ジェラート」では、ひんやり甘いジェラートが運転の疲れを癒してくれます。さらに飛騨清見方面へ足を伸ばせば「ひだ清見ラベンダー公園」のラベンダーやハーブ畑が見頃を迎えています。
秋 山々を鮮やかに染める紅葉は
息を呑む美しさ
10月中旬から11月上旬にかけて、紅葉が街道沿いの山々を鮮やかに染め上げます。街道始点の郡上八幡から飛騨清見までは700mの標高差があるため、最も標高が高い西ウレ峠から、長期間にわたって紅葉のグラデーションを楽しめるのが魅力。中でも「めいほうスキー場」付近の雄大な景色はつい車を停め、見入ってしまう美しさです。また、郡上八幡の「慈恩禅寺」の座観式の庭園も紅葉の名所として知られており、その気品ある風景が毎年多くの人々を魅了しています。
冬 スキーや温泉、
冬ならではのレジャーを満喫
春から秋にかけての見どころがよく知られているせせらぎ街道ですが、冬にはスキー場や温泉といった寒さが厳しい地域ならではのスポットもたくさんあります。街道内で唯一の天然温泉日帰り入浴施設にある「明宝温泉 湯星館」では、露天風呂や大浴場、岩盤浴など様々な湯を、時間を忘れてゆったり満喫でき、寒さで強張った身体をほぐしてくれます。道中、場所によっては一面が雪に覆われ、白銀の世界となることもあり、他の季節にはない自然の迫力を肌で感じられます。
モデルコース
街道沿いにはグルメスポットもいろいろ
四季折々の景色だけではなく、ドライブ中に立ち寄りたいグルメスポットの数々も、せせらぎ街道の大きな魅力です。特に街道中腹の明宝エリアは地元の特産品や郷土料理を味わえる飲食店や販売店が充実。ドライバーの休憩スポットとしても愛されている「道の駅 明宝」には、明宝ハムの直売所「明宝ミート」や、鶏ちゃんやつぎ汁など郡上の郷土料理を味わえる「おかみさん」をはじめ、イートインでもテイクアウトでも楽しめるグルメが盛りだくさんです。運転の休憩がてら、ゆっくりと過ごすのもよし、お土産や小腹を満たすおやつを買って、さらに車を走らせるのもよし。ドライブ旅行の思い出に、ぜひ、郡上のおいしいグルメを加えてください。