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他にも、ゆっくり訪ねたいゆかりのスポット

和良蛍  日本一の鮎と、オオサンショウウオが共生する美しい川に、幻想的な蛍を見る

和良鮎・オオサンショウウオが育つ
透明度の高い清流・和良川の秘密

日本一おいしい鮎が住む川を決定する「清流めぐり利き鮎大会」で、史上初となる4度のグランプリに輝いた和良鮎が育つ川・和良川。さらに、生きた化石とも呼ばれる国の特別天然記念物オオサンショウウオの生息地域として昭和2年(1927年)に地域指定され、和良川の支流にあたる鬼谷川も昭和7年(1932年)に追加指定されました。キレイな川でしか生息できない生き物たちが、ここではイキイキと生活しているのです。

国内でのオオサンショウウオの生息地は九州・四国・中国地方などの西日本ですが、その最東端がここ和良です。特別天然記念物に指定される前は、清流とともに暮らす人々の身近に生息する生き物として、ごく普通に親しまれてきました。しかし現在は、河川改修やダム・堰堤建設による生息地の破壊などにより生息数は減少。

稀少価値の高い生き物が育つ和良川の秘密は、この土地が石灰岩層であることと山に囲まれた地形にあります。雨が石灰岩を溶かすことによって生み出される炭酸カルシウムを含んだ水、朽ちた木々から溶け出る鉄分を含んだ山の湧き水が、多くの生き物を育むミネラルたっぷりの和良川を作り出しているのです。

初夏の風物詩!
口コミで広がる和良蛍が飛び交う世界

透明度が高く、キレイな水にしか住むことのできない生き物の代表格である蛍は、和良の初夏の風物詩のひとつです。6月中旬~7月上旬には和良川のゲンジボタルが、7月上旬~中旬には森の中のヒメボタルを鑑賞することができます。蛍の光が飛び交う様子は、まさに幽玄の世界!近年口コミにより「和良蛍」として人気が高まり、県内外から多くの人が観察に訪れるようになりました。ぜひ訪れてみてください。

和良の宝・蛍を守る!楽しむ!
様々な取り組み

和良蛍を見に多くの人が訪れるようになったことを歓迎する一方で、駐車場の問題や車のライトによる光害が蛍に悪影響を及ぼすという懸念も生まれてきました。そこで平成29年(2017年)に有志が集い「和良蛍を守る会」が発足。和良蛍を守っていくための活動を行っています。蛍の出始める時期やピークなどを記録し、繁殖地などの生態を把握するための試みのほか、蛍の時期には観察地周辺の違法駐車を防ぎ、観察のマナーをレクチャーする活動も実施。「和良蛍を守る会」の会員や地元民のボランティアが和良蛍を鑑賞できるスポットを案内するなど、蛍鑑賞を最大限に楽しみつつ、蛍を守り続けていく活動を地域全体で行っています。また、和良蛍の代表的な鑑賞スポットは蛍の数が多いだけでなく、他の蛍発生地に比べると川幅が広く、流れが穏やかなため、蛍の光が水面に映って美しい!とカメラマンの中でも話題のエリア。「美しい写真を撮るためには、環境を保全していかなければならない!協力できることがあれば言ってください」という声もよく届いています。地元民だけでなく、蛍が飛び交う景色をずっと楽しみつづけたいという人たちの強い想い・一人ひとりの行動が、蛍にとってよりよい環境を守っていくためには欠かせません。

和良蛍を鑑賞する
「ほたるめぐり」を開催

毎年蛍が飛び交う6月には、「ほたるめぐり」という名のイベントを開催。観察地の近くは駐車場が限られるため、「道の駅 和良」から観察地までを往復するシャトルバスをぜひご利用ください。また、案内所にはポストカードなどのグッズや飲み物販売を行い、観察に訪れた人たちを歓迎しています。

<シャトルバス運行日>
蛍の見ごろとなる期間の土日に、道の駅和良―錦帯橋を往復します。
始発/19時30分~
終発(観察地)/22時
※参考:令和元年(2019年)は6月11日~26日までの土日に運行

【ヒメボタル見学会】
蛍の勉強会&ブランド鮎・和良鮎の食事付!蛍鑑賞を最大限に楽しむための見学会を開催!
料金:5000円から※食事代を含む
定員:20名
※参考日程:令和元年(2019年)7月13日(土)・7月14日(日)
19時:道の駅和良集合(食事場所へご案内)
19時30分:お食事(食事後、蛍の勉強会を開催)
21時:ヒメボタル観察地へ(和良蛍守る会が同行)
23時:道の駅和良 解散
※蛍の発生状況やシャトルバス運行情報などの詳細は、和良観光協会のHPにて随時更新されています。