酒・どぶろく・ビール
長良川の美しい水で醸される
郡上の地酒・どぶろく・ビール
源流を白山連峰の山々にたどることができる清流長良川。その長良川の澄んだ水が豊富にあり、冬に厳しい寒さとなることから酒造りに向いた土地であった郡上には、いくつかの酒蔵が生まれ、今もこの土地ならではのお酒をつくり続けています。
「長良川水系の水は“軟水”なので、ゆるやかに発酵が進み、お酒がちょっと苦手だという女性でも飲みやすい、やさしい味わいのお酒になります。また、昔からお酒は“寒造り”と言う言葉があるように寒い冬に仕込みますが、酒蔵の中が自然に一定の温度で保たれるので、お酒の熟成が進みすぎず、安定した味になります」。元文5年（1740年）に創業し、現在では長良川最上流の水と地元産のお米、自然の花から採取した天然の花酵母を使って酒造りを行っている原酒造場の12代目原元文さんはそう語ります。
また、古くは各家庭で少量つくられていたどぶろくは、酒税法によって製造を禁じられたことから一度は途絶えてしまいましたが、平成20年（2008年）に郡上市大和町が「どぶろく特区」の指定を受け、どぶろくづくりが復活しました。さらに、名水百選の第一号に指定された湧水「宗祇水」があることで知られる郡上市八幡町には、郡上の名水で醸造するクラフトビールの工房もあります。
