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冬だってキャンプしたい!GOE的「冬キャンプ」のススメ

コロナ禍での密を避けた遊び方として、今、空前のキャンプブームが起きています。
昨年からキャンプを始められたり、これからやってみたいと思われている方も多いはず。
キャンプと言うとグリーンシーズンを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はキャンプはオールシーズン。
冬だって雪の中だってキャンプできちゃうんです!
やってみたいけどハードル高そう…。実際冬のキャンプってどうなの?
そんな疑問にお答えすべく、GOE(Gujo Outdoor Experiences)的視点でまとめました。

今回、取材に伺ったのは、「NAO明野高原キャンプ場」
この日は「雪中キャンプ」イベントが開催されていて、15組ほどのお客様がキャンプを楽しんでみえました。
そんな中、ベテランキャンパーさんに編集部が突撃取材!
いろいろお話を伺いました。

冬キャンプの魅力とは?

焚き火が楽しい!

そもそも暖を取るための焚き火ですが、火を起こすところから始まり、少しずつ大きな火に育てていくこと自体がすでに体験。
凍えた体を温めてくれるのはもちろん、焼き芋をしたり、マシュマロを焼いてスモアを作ったり、温かいコーヒーを入れたり…。楽しみ方もいろいろです。
仲間や家族と語り合うのも、一人でゆっくり過ごすのも、焚き火の前だと自然と素直になれる気がします。
ゆらゆら揺れる炎を見つめながら過ごす時間はなんともいえない癒やしです。

焚き火

静かで景色がきれい

雪は音を吸収するので、まわりはとっても静かです。
そして、なんといっても一面真っ白な雪景色。
キャンプは「非日常」を楽しむものですが、雪中キャンプではより非日常感が増します。
さらに、冬は空気が澄んでいるので、景色や星空がさらに美しく、はっきり見ることができます。
郡上のキャンプ場は標高が高い場所にあるので、条件が合えば冬でも天の川が見えることもありますよ。

また、ランタンや焚き火の火が雪に反射して、幻想的な雰囲気を作り出します。
自分だけのイルミネーションは最高に贅沢な空間。
これが楽しめるのも雪中ならではですね。

虫がいない

お話を伺った中で意外と多かったのが、冬は虫がいないから良いというご意見。確かにグリーンシーズンは蚊やアブも活動的ですし、ランタンや電球の明かりに虫が集まったりするのも、虫が苦手な人にとっては気になりますよね。
虫の心配をしなくていいということも、冬キャンプのひとつの魅力かも⁉

冬だからこそ雪あそび

雪あそびといえば「そり滑り」や「かまくら作り」、「雪だるま作り」。もはや子どもの遊びにとどまらず、気がつくと大人のほうが夢中でかまくらを作っていたり、そり滑りが最高に面白かったり…これも雪の魔法かもしれません。

どうしたらいいの?冬キャンプの「防寒対策」

冬キャンプが魅力いっぱいなのはわかりました。
しかし、雪山で過ごすのですから防寒対策はとっても気になります。
そこでベテランキャンパーに、気になるアレコレお聞きました。

寝袋を購入するなら、どんなものを買ったらいいの?

だんぜん冬用のダウンやフェザーの寝袋がオススメとのこと!
春や秋でも夜間は冷えるので、冬用を購入した方が長いシーズン使えます。使わないのは真夏くらいだそうです。 

冬キャンプをする時、夏用のテントは使えない?

冬キャンプは冬用のテントでないといけないというわけではないようです。
グリーンに使っているテントでも、暖房を工夫すれば冬キャンプに使えます。
冬キャンプ向き、オールシーズンなど、各メーカーからいろいろな素材や形のテントが発売させていますので、これから購入される方は、「薪ストーブが使いたい!」「結露しにくいものがいい!」など、ご自分のスタイルや、メリット・デメリットもよく加味しながら選んでくださいね。

暖房はどうしてるの?

暖かさと便利さで言ったらやっぱり『薪ストーブ』が一番です。
『薪ストーブ』を使いたいから冬キャンプに来る、と言う方もいらっしゃるほど。
『薪ストーブ』は薪を燃やして発生する熱で周りの空気を温めるので、テント内の暖房がとても効率的!
実際にテント内にお邪魔しましたが、驚きの暖かさ!
上着を脱いでも全然寒くなく、むしろとっても快適でした。
しかも、その熱を使ってお湯を沸かしたり調理もできるので、いつでも温かいコーヒーが飲めたり、お鍋をかけておけばシチューなどの煮込み料理も簡単です。
もはや、「冬キャンプの魅力=薪ストーブの魅力」と言えるかも。


薪ストーブはちょっとハードル高いな、と思われる方は、電源が設置してあるキャンプサイトなら、「石油ストーブ」や「電気ストーブ」が使えます。
暖かさは薪ストーブには劣りますが、普段お家で使っている暖房器具で十分寒さをしのぐことができますよ。
就寝時は「電気毛布」で、ぬくぬく快適に眠れます。

ここ重要!
「冬のキャンプ」で気をつけていること

冬のキャンプで最も気をつけなければいけないのが、ストーブの排気による『一酸化炭素中毒』です。

冬のキャンプを快適に過ごすためにはテント内の暖房は必須ですが、換気がしっかりできていないと、『一酸化炭素中毒』になり重大な事故につながります。
「ベンチレーション」がついているテントならぜひ活用して換気口を設け、必ず換気をする、就寝時は暖房を消す、テント内の一酸化炭素濃度を測る「一酸化炭素チェッカー」を設置するなど、しっかり対策することが必要です。

一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素チェッカー

また、化繊のテントは熱に弱く、ストーブを近づけすぎてテントが燃える可能性があるので、テントからストーブを放す、断熱材で保護する、などの対策や工夫が必要です。

もうひとつ気をつけたいのが「結露」です。
テント内外の気温差によって「結露」が発生します。冬のキャンプでは暖房機器でテント内を温めることによって特に起こりやすいそうです。
気がついたら、つゆで荷物や寝具がベタベタに…なんてことも。
今回お話を聞いたベテランキャンパーのみなさんは、「結露」による荷物の濡れを防ぐために、テントの中にテントを張ったり、暖房して過ごすテントと眠るテントを分けるなどの対策をしてみえました。
また、換気をして空気を循環することでも防げるそうですよ。

テント インナーテント 結露対策

このように、冬キャンプはグリーンシーズンのキャンプと異なる点が多くありました。
しかし、使い方を工夫すれば今お持ちのキャンプギアも使えるし、防寒装備を整えたり、安全対策をしっかりすれば、冬キャンプが初めての方でも楽しめそう!
キャンプ場を選ぶ際にも、「電源設備があるか」、「サイトの除雪をしてくれるか」、「温泉が近くにあるか」、なども確認して選ぶと良いかもしれません。

事前にしっかり下調べや準備を整えて、冬キャンプを楽しんでくださいね!

「N.A.O明野高原キャンプ場」
10年以上前からオールシーズン営業をされてきた老舗キャンプ場です。
冬期には嬉しい電源付きサイトで、キャンプしたい場所が決まれば除雪してくれる、初心者には嬉しいキャンプ場です。
やっぱりちょっと不安だな…という方には、バンガローがオススメ!
こちらは全棟ストーブ完備なので、寒さ対策も心配いりません。
手軽に冬キャンプ気分を味わえますよ。


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