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白鳥おどりの情報

開催は毎年7月中旬から8月下旬まで、約14夜。なかでも8月13日〜15日の「徹夜おどり」は、夜明けまで踊り続ける特別な3日間です。
白鳥おどりの特徴は、唄・三味線・笛・太鼓が響く中、下駄の音を打ち鳴らしながら軽快に踊るスタイル。その軽快さから「白鳥マンボ」とも呼ばれ、世界最速の盆踊りとも言われています。踊り屋形を囲むように人々が輪を作り、切子灯籠の明かりに照らされながら踊る光景は、夏の夜を象徴するものです。
「白鳥の拝殿踊り」という独特の形も残されています。拝殿を舞台に、唄と拍子、下駄の音だけで踊るその姿は神聖さと素朴さを感じさせ、盆踊りの元祖とも言える踊りならではの味わいがあります。

また、「発祥祭」が始まる前や、「徹夜おどり」のうち後半2日間が始まる前には「郡上宝暦義民太鼓」が披露され、力強い太鼓の響きが踊りの始まりを告げます。「郡上宝暦義民太鼓」は郡上一揆の顛末を激しい太鼓の演奏とともに史実に基づき戯曲化したもので、勇壮な音に導かれて踊りが始まる瞬間は、踊りが生まれた江戸時代と現代が繋がっているような感覚と、会場全体が一気に高揚感に包まれます。

代表的な踊り曲には「源助さん」「世栄」「シッチョイ」「八ツ坂」などがあり、農作業や養蚕に由来する動作が振り付けに取り入れられているのも特徴です。軽快な動きがありながら力強さを感じる白鳥おどりは、今も地元の人々と訪れる人々を結びつけています。

白鳥おどりの楽しみ方

白鳥おどりは、郡上おどりと同じく、誰でもどんな格好でも気軽に参加できる盆踊りです。軽快なリズムに合わせて踊るうちに自然と体が馴染み、気づけば夢中に。特に「世栄」や「神代」はテンポが速く、終盤にかけてさらにスピードが上がる迫力の曲。大きな輪が勢いよく進む様子は圧巻で、まるでフェスのような熱気に包まれます。一方で、ゆったりとした曲もあり、「静と動」どちらも味わえるのが魅力。地元の人々と一緒に踊れば、白鳥ならではの温かくローカルな時間を体感できます。

盆バサダー®大ちゃんのおすすめポイント

白鳥おどりは、農民のエネルギーを感じられるところが一番の魅力です。曲には変拍子のものが多く、最初は踊りづらいのですが、何度か踊るうちにその独特なリズムが癖になっていきます。お囃子と踊り子がまるで対決するように盛り上がっていく瞬間は、白鳥ならではの醍醐味です。
それから、参加している人の層がとても幅広いのも印象的です。地元の小学生や中学生といった若い世代もたくさん加わっていて、地域の暮らしに根ざした踊りだということを肌で感じられます。その素朴さが心地よくて、何度でも足を運びたくなるんです。