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ヤナ漁の文化と鮎料理
ヤナ漁の文化と鮎料理

ヤナ漁の文化と鮎料理

ヤナ漁とは1

ヤナ漁とは

ヤナ漁とは、川の中に木や竹ですのこ状の足場を組み、産卵のため群れを成して川を下る鮎を獲る伝統的な漁法です。もともとは中国から伝来したと言われており、日本でも各地で行われているヤナ漁ですが、観光ヤナが楽しめるのは郡上ならでは。郡上では貴重な自然環境と、そこで育つ活きの良い鮎を守るため、漁の期間が8月から10月の3ヶ月間に決められていたり、飲食店によってはヤナ場の素材を自然にこだわるなど、地域をあげてヤナ漁の文化を守ってきました。

郡上鮎が古くから高級鮎として天皇家をはじめとする多くの人々に賞賛される理由は、整った姿かたちに加えて、その芳醇な香り。郡上市内のヤナ場は川の流れが比較的早く、鮎がエサとする藻類が新しく生え変わりやすい環境にあります。新鮮な藻類が香り高い鮎を育むのです。また、郡上鮎と並び全国的に高い評価を受けているのが和良鮎。郡上のなかでも水源に近い清らかな水を湛える和良地域の木曽川水系でしか獲れない希少性と、独特のほろ苦さが人々を魅了してきました。

ヤナ漁とは2
ヤナ漁とは3

夏の風物詩として知られているヤナ漁と鮎料理ですが、実は9月下旬から10月下旬にかけて産卵のために川を下る鮎を捕らえる「落ち鮎」が最も脂がのった時期。多い時では200匹以上もの鮎が一気に川を下る様子は圧巻です。鮎が「落ちる」時期は日照時間と水温で決まるため、落ち鮎の正確な時期は年ごとに変わりますが、この時期を狙って訪れる常連客も少なくありません。

観光ヤナの大きな魅力の一つは、ヤナ漁を実際に体験できるということ。ヤナ場によっては、漁の様子を眺めることができるだけでなく、ヤナ場に降りて、かかった鮎を手づかみで獲ることができます。ヤナの上は雄大な川の水面に近く、想像以上の迫力で、多い時には一度に数百匹がかかることもあり、子どもも大人も大興奮!ヤナ漁は郡上ならではの夏のレジャーとしても人気なのです。

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