郡上でキャンプするなら郡上の食材を楽しむべき! アウトドアコンシェルジュ流「まるっと郡上の食材キャンプ飯」
木々の葉を揺らしながら、涼しい風がフワッと通りすぎる、キャンプにも、バーベキューにもぴったりの季節がやってきました。
「郡上の旬を味わうなら今しかない!」と、郡上のアウトドアコンシェルジュ奥村文乃とGOE編集部が“キャンプ飯企画”を決行!
まずは食材の買い出しに道の駅へ向かいました。
郡上市には、市内に8カ所の道の駅があります。
旬の食材を買うなら道の駅の朝市や物産館が間違いありません。
7つの地域の特色を感じる道の駅ならではの品揃え、新鮮さ、地元産にこだわる人は要チェックです。
今回は「道の駅 明宝」で食材探しです。
道の駅明宝 磨墨の里公園 物産館内には、明宝の特産品「明宝ハム」や「明宝フランク」、「明宝ジビエ工房」のジビエ食材、農家さんが出荷する新鮮な野菜や、原木生しいたけ、「郡上コケコッコ村」の地養卵、明宝のパン屋さん「めいほうべーカリー」の焼き立てパンなど、多様な食材が揃っています。
また、道の駅明宝テナントのお肉屋さん「めいほうミート」では、飛騨牛や飛騨豚など、BBQには欠かせないお肉も購入できます。
「郡上でBBQといえば、絶対外せないのが鶏ちゃんです!」
「鶏ちゃん(けいちゃん)」とは、鶏肉を味噌や醤油などに漬け込んだもの。これをキャベツやもやし、玉ねぎなどの野菜と一緒に焼くだけで、ご飯やお酒がススム逸品が出来上がります。
かつての郡上では、多くの家で鶏を飼っており、卵を産まなくなった鶏を調理して食べたのが鶏ちゃんの始まりと言われています。
製品になっているものだけでも市内で50種類以上あるそうですが、特に明宝地域はその数が多く、“鶏ちゃんの里”として町おこしに力を注いでいます。
今回、コンシェルジュ奥村が選んだ食材は、鶏ちゃん、明宝ハム、明宝フランク、原木生しいたけ、なす、さつまいも、甘長ピーマン、トマト、ロールパン、きゅうり、たまご…。明宝&郡上産にこだわり食材を揃えました。
何ができるか楽しみですね!
食材を購入後、お隣のめいほうキャンプ場へ。
めいほうキャンプ場 岐阜県郡上市明宝大谷1023−1 TEL 0575−87−2535 http://meiho-camp.com/
今回、コンシェルジュはBBQお役立ちグッズを2点、持ち込んでいました。
一つは持ち運びがしやすく、調理後もそのまま食器としても使える重厚感ある鉄板。
もう一点は、なめらかなフォルムで木の優しさを引き立てる木製食器。
どちらも地元企業で製造された製品です。家でも便利アイテムとして役立ちそうです。
「鉄板も、お皿やカトラリーも、道の駅明宝で販売しているんですよ。おもしろいくらい素敵なものが揃うんです!」とコンシェルジュ。
とっておきの木陰にバーベキューテーブルを設置し、火を起こしてコンシェルジュ特性キャンプ飯の準備が整いました。
今回のメニューは次のとおり。
1.明宝フランクサンド コンシェルジュ手作り味噌ディップ添え 2.素材がいきる、明宝採れたて野菜の網焼き 3.鶏ちゃん鉄板焼き
味噌ディップに使用した味噌は、コンシェルジュが大豆と麹菌で仕込んだ2年物。
この味噌にマヨネーズを同量加えて混ぜるだけ!
マヨネーズが地味噌の辛みをまろやかにして、スティックサラダのドレッシングなど、さまざまな料理にお役立ちです。
この味噌ディップ、郡上の味噌を使うのがミソ笑
他のお味噌では出せない深い味わいになるのだとか。
今回のサンドイッチでは、網で焼いた明宝フランク、レタス、トマト、きゅうりをロールパンに挟み、ディップをつけて完成です。郡上テイストのフランクサンドをお試しください。
次にコンシェルジュが作り始めたのは、網焼き野菜。
焼き網の上に豪快に野菜たちを並べました。
「アルミホイルはごみになるので使いません」と、ナスやさつまいももそのまま。
ちゃんと焼けるかなー、と不安でしたが、さすがはコンシェルジュ。
焼き立てのナスを網からおろすと、スルリと皮を剥いて岩塩を振り、熱々の焼ナスを木のお皿の上にのせて、スッと目の前に。
「秋ナスは甘いので、岩塩だけで十分贅沢な味わいです!」
その後も、しいたけや甘長ピーマンなど続々と焼き上がり、旬の焼き野菜プレートが出来上がりました。
じっくり焼いたホクホクの焼きいもで、秋味はクライマックスに!
最後は、メインディッシュの「鶏ちゃん」です。
鉄板に油をしき、“鶏ちゃん”をジュワッと入れて良く焼きます。
肉に火が通ったらキャベツを入れて少し炒めて完成。
肉を漬け込んだタレがキャベツに程よく絡み合い、香ばしさが広がります。
郡上ならではの地味噌の風味、野菜の甘味とみずみずしさで、絶秒の味に仕上がるのです。
ピカピカの鉄板で焼く鶏ちゃんは、家庭料理からレストランの鉄板料理に早変わり。緑風の解放感のなかで、食も話も弾み、心なごむひとときを過ごしました。
食後の片づけは、新聞紙で食器や鉄板の油を取り除き、ビニール袋のまとめると「あとは私がお家で洗うので、これで大丈夫ですよ」とコンシェルジュの一言。油で水や回りを汚すことなく、あっという間に片づけを終えました。
今回、木製の食器やお箸を使ったことで、オシャレ感アップのBBQを実現。味気無さがなく、ごみも出ないという一石二鳥でした。
「確かに、アルミのお皿やプラスチックのコップなどの使い捨ての物は便利ですが、使った後はゴミになりますよね。第一にオシャレじゃない(笑)
私が知るかっこいいキャンパーやアウトフィッターは、みなさんこだわりの道具を持っていて、使い捨てのものは使いません。オシャレを突き詰めていくと、結果エコになるんです」
まとめ
「コンシェルジュ流キャンプ飯」とは?
「私がお伝えしたいのは、“郡上の自然の中で味わう郡上の味”です。地元で採れた野菜は、一番美味しい時期に収穫されるので素材の味がしっかりしています。凝った調理をしなくても、そのままで十分美味しいんです。地野菜や、鶏ちゃんやハムのように、地元ならではの食材をキャンプ飯で味わうのもまた、郡上でキャンプする醍醐味じゃないでしょうか」
公式インスタグラム @gujo.outdoor.exp