「長良川サツキマス再生 発眼卵放流」プロジェクト イメージ

FOR NEXT 100 YEARS 「長良川サツキマス再生 発眼卵放流」プロジェクト

「100年先も郡上に遊べる川と雪山を残す為に。」をテーマに掲げ、2022年から取り組んでいる新プロジェクト『FOR NEXT 100 YEARS』。
今回はこのプロジェクトの一環として、10月15日〜23日に開催されたアウトドアイベント「GUJO OUTDOOR WEEK」の収益の一部を「長良川サツキマス再生の会」が行っている「発眼卵放流活動」へ寄付させていただきました。

「長良川サツキマス再生の会」主催 発眼卵放流

孵化直前の卵を川に放流し、「サツキマス」の個体数増加を目指すこちらの活動。今年(2022年)は11月27日に行われ、3年目を迎えました。

1人の釣り人から始まったこの活動ですが、徐々に輪が広がり、今年は総勢70名が参加。
参加された方は年齢、性別、居住地もさまざまで、遠くは名古屋市からこの日の為に郡上を訪れた方もいるほど。

また、この活動がきっかけで知り合いとなって、「久しぶり」と再会を喜ぶ声が聞こえることも、サツキマスをきっかけに人と人が繋がるこの活動の良いところだなと感じさせられます。

長良川の使者と称される「サツキマス」
年々個体数は減少し、宝くじ並の確率でしか釣れないとも言われています。
総勢70名が参加。老若男女、遠くは名古屋からこの日のために訪れた人も。
関連リンク

【コラム】長良川の使者「サツキマス」が伝えるリアルと未来
https://tabitabigujo.com/outdoor/media_gn365/post-3273/

【公式Facebook】長良川サツキマス再生の会
https://www.facebook.com/groups/703982280536392

当日の様子

今回は、郡上市内長良川水系5ヵ所に約50,000個の発眼卵を放流。
卵を放流する際に大切なのは「ポイント選び」。
在来の産卵場所を踏まない様に細心の注意を払いながら、小石が多く水通しの良い場所を探します。
良好なポイントを見つけたら、腰まで川に入って卵を優しく川へ放ちます。

放流の様子
放流される発眼卵。小さくとも大切な生命が宿っています。


無事に全ての卵を放流し、2時間で作業が終了。

この日は日差しの暖かさを感じる気候でしたが、川の水はキンッと冷たく、作業する手は悴んで痛いほど。
決して楽な作業ではありませんが、日々の忙しさを忘れて静かに自然と対話する時間は、現代の私たちにとって貴重なのかもしれません。
参加者の時より見せる爽やかな笑顔が印象的でした。

放流された卵は約2週間で孵化します。
2ヵ月後に泳ぎ出したのち太平洋へ下ったサツキマスは、早いもので1年で自分の生まれた場所へ戻ります。

卵から孵化したばかりの稚魚
【Instagram】サツキマスの産卵の動画

サツキマスが棲み続ける長良川を目指して

たくさんの人が、冬の冷たい川の中に入って、厳しい作業をする理由はたった1つ。

「いつまでも長良川にサツキマスが棲み続けていること」

参加者の多くが釣り人で、実際に川に出向いている人だからこそ感じる危機。
確実にその個体数は減少しており、近い未来、長良川からサツキマスが姿を消す可能性はゼロではありません。
また、50,000個を放流しても、どれだけが無事に孵化し、川を下って、また戻ってくるのかは未知数です。

しかし、大切なことは「アクションを起こすこと」だと参加者は語ります。
同じ願いを持った仲間と、”今” 出来る事を続けることで、その輪が広がり、”未来”の長良水系の復調にも繋がってくるのではないでしょうか。

晩秋の長良川。ゆっくりと流れる下では、未来へ繋ぐ新たな生命のバトンが繋がれています。

まだ見ぬ100年の先来に向けて・・・

このような自然のことを考えた取り組みは、今、多方面で起こっています。
単なるムーブメントではなく、未来に向けた確実なアクションの1つとして広がっています。

今回の「発眼卵放流」に親子で参加された方もいらっしゃいました。
この作業を通して、参加した子ども達が「楽しい」と感じ、大人になってこの日の出来事を思い出してもらえれば、100年先のまだ見ぬ明るい未来が見えてくるのだと信じています。

「一つの願いが人を集め、大きな未来を作る」

私たち「GUJO Outdoor Experienes」は、100年先の自然環境のことを考え、『FOR NEXT 100 YEARS』プロジェクトを通して環境のための活動を実施していくと共に、1人でも多くの人にこの想いに共感してもらえるよう発信し続けていきます。

全ては #100年先も郡上に遊べる川と雪山を残す為に。


郡上の未来へ繋げるアクション
「FOR NEXT 100 YEARS」

「100年後も郡上に遊べる川と雪山を残すために」というテーマを掲げ、自分たちの孫やその先の世代に、自分たちが楽しんだのと同じく、もしくはそれ以上にこの郡上というフィールドで遊んでもらいたいと考えそれを実現するためのアクションを様々な形で実施していきます。

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