![アウトドア初の女子がハマる!「EARTH SHIP」の「シャワークライミング体験」 イメージ](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_9228-scaled.jpg)
アウトドア初の女子がハマる!「EARTH SHIP」の「シャワークライミング体験」
古くから信仰の対象として崇められてきた霊峰・白山。
その峰々から流れる水の一筋が長良川とつながり、古来より、農耕や生活に不可欠な“命の水”をもたらしてきました。
今回ご紹介するのは、そんな聖域ともいえる白山連峰のひとつ・大日ヶ岳の渓谷に流れる前谷川を舞台にした「長良川源流シャワークライミングツアー」。源流へ向かって、川を泳いだり、滝に打たれながら沢を登っていきます。
ツアーを担当するのは、アウトドア初心者の女性に人気のアウトドア会社「EARTH SHIP」。18歳以上限定という“大人による本気の遊び”を体験してきました。
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「長良川源流シャワークライミングツアー」の集合場所は「美人の湯しろとり かみほの湯」。白鳥町にある温泉施設です。ここで持参した水着とウェットスーツに着替え、バスに15分ほど乗って、スタート地点へ向かいます。
![郡上市白鳥町の前谷川](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0043-1024x683.jpg)
こちらが今回の舞台、前谷川です。霊峰・白山山系の大日ヶ岳の南面に最初の一滴を発し、長良川へと続く清流です。古来より多くの修験者たちを集めた阿弥陀ヶ滝に近接する、まさに「聖域」。そのことを聞いて改めて山々を眺めると、大きなものに守られているような身の引き締まる感覚を覚えました。私有地のため、この場所に入れるのはツアー参加者だけ。世間には知られていない、秘密の領域なのです。
![シャワークライミングのガイド 和田大典](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0025-1024x683.jpg)
担当してくださったガイドさんは、「EARTH SHIP」の和田大典(わだ・だいすけ)さん。
生まれも育ちも郡上で、幼少期から川遊びに夢中だったという、この道20年以上の生粋のシャワークライマーです。登山ガイドの資格も持ち、郡上の山と川の両方を知り尽くしたローカルガイド。優しくて気さくな人柄で、頼れるお兄ちゃんみたいです。
![沢登り ガイドのサポート](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0071-1024x683.jpg)
滑りそうになる道を10分ほどひたすら登っていきます。
「そこ、危ないから気ぃつけて」と、手を差し伸べてくれる和田さん。
「怖くないんですか?」と聞いたところ、「毎日歩いてるし、俺からしたら散歩道みたいなもんだよ」とのこと。
また、歩きながら不思議な生き物を見つけると「あいつは何日も前からあの場所から動いとらんよ」と、まるで知り合いを見つけたかのように教えてくれます。
天然のウォータースライダー現る!
![シャワークライミング 奥地へ進む](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0084-1024x683.jpg)
時々、水の中を歩きつつ、胸まで浸かりながらついていくと、流れの速い渓流に辿り着きました。「EARTH SHIP」では、地元のおじいさんにこちらの場所を聞いて、お客様に楽しんでもらうために色々な遊びを加えていったそう。渓流を登っていくと人の手が加わっていない天然の一枚岩が現れ、「渓流の上から、ここまで滑って落ちてもらうね」と言われて仰天!
これがウォータースライダーになるというのです。流れが早い渓流を、お尻にそりを敷いて仰向けで急降下していきます。
![シャワークライミング 天然のウォータースライダー](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_8918-683x1024.jpg)
わーーーーー!!!!
想像よりも遥かに流れが早く、迫ってくる岩肌にどぎまぎしながら勢いよく下まで流されました。ウエットスーツ越しに水の勢いとスリルを感じました……!。
![シャワークライミング スライダー後](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0113-1024x683.jpg)
滑り終わるのはあっという間で、思わず「もう一回!」と癖になるほど。
最初、化粧が落ちてしまうことを気にかけていましたが、あまりの楽しさにどうでもよくなってしまいました!
高さ3mから、滝壺へ落ちる
![シャワークライミング 足元は滑りやすいから気をつける](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0123-1024x683.jpg)
スライダーを楽しんだあとは、さらに上へ。
脚を滑らせないようにカニ歩きで、狭い足場を慎重に登ります。
ドキドキしながらどうにか登り切ると、およそ3mの眼下には滝壺が。
![シャワークライミング 滝壺に飛び込み](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_9124-683x1024.jpg)
「ここから飛びます」と言われ、また仰天!
恐怖で脚がすくみましたが、「さーん、にー、いーち」とカウントダウンをされると、身を乗り出す自分がいました。
![シャワークライミング 透明度の高い水](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0131-1024x683.jpg)
バンザイしながら飛んでみると、意外と滞空時間が長くて怖かった……。
でも、水に入った瞬間どこか迎え入れてもらえた気持ちになれました。
日頃感じたことがない恐怖や、体験前に悩んでいたことが嘘のように軽くなりました。
大人になって、童心にかえることができるのは友だちの前だけだと思っていましたが、シャワークライミングを通して、素直に反応していた自分にびっくりしました。
最大の難関「魚返りの滝」
このツアーで最大の難関は「魚返りの滝」。あまりにも急なため、ロープが用意されていて、このロープを握りしめながら滝を登ります。
![シャワークライミング ロープを使って滝のぼり](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_9191-1024x683.jpg)
じりじりと小さく一歩ずつ足を出しほぼ垂直に思える壁を登っていきます。
和田さんから、「腰を反らずに、壁に対して重心を保って!」と声が飛び、なんとか上がっていきます。クリアしたらガッツポーズと笑みがあふれますよ。
沢のほとりで、ひと息
![シャワークライミング 大自然の中でひとやすみ](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_9476-683x1024.jpg)
登りきったら、沢のほとりの岩に腰かけ、温かいお茶を飲みながら少しばかり休憩。 足元を流れる川の水を感じながら、みんなで楽しく談笑します。
最後は宙返りショー!?
![シャワークライミング ガイドのパフォーマンス宙返り](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC0199-1024x683.jpg)
楽しい時間はあっという間。
休憩が終わり、ゴール地点にたどり着く最後の斜面を登っているときでした。
「ちょっと見てて」と、言われて壁に走り出した大典さん。
なんと締めくくりに、壁走りから宙返りを見せてくれました!
度肝を抜かれる演出に、一同大拍手。最後まで驚きの連続で、私たちを楽しませてくれる名ガイドさんでした。帰り道は、ツアーコースに並行する林道を15分ほど歩いて送迎バスへ。
体験できるのは、毎年、6月から9月までの4ヶ月間限定。日頃、自分自身を開放しきれていない人にぜひ体験してもらいたい、郡上屈指のアクティビティです。
近隣の立ち寄りスポット
![郡上市白鳥町 阿弥陀ヶ滝](https://tabitabigujo.com/outdoor/wp-content/uploads/2020/01/DSC_8875-683x1024.jpg)
「Outdoor style AMIDA」から徒歩20分には、日本の滝100選の「阿弥陀ヶ滝」があります。落差約60メートルという東海一の名瀑で、滝壺のすぐ近くまで遊歩道があり、水飛沫が気持ちよく体に感じられます。駐車場から滝にいたる遊歩道の道中には流しそうめん発祥の地といわれる「あみだが滝荘流しそうめん」があり、人気です。