夏のスキー場で鳥になる!?「ひるがの高原スキー場」 で「ジップライン」体験 イメージ

夏のスキー場で鳥になる!?「ひるがの高原スキー場」 で「ジップライン」体験

郡上八幡から車で50分ほどの場所に位置する高鷲町ひるがのは、郡上の中でも特に積雪量の多い地域です。そんな雪深いエリアに60年以上も前に誕生し、地元の人に慕われるスキー場が「ひるがの高原スキー場」です。

4月〜10月のグリーンシーズンは「ひるがのピクニックガーデン」として名前を変え、高原リゾートが登場。4万本の“桃色吐息(ペチュニア)”を眺められる「momoiro テラス&カフェ」でまったりしたり、ディスクゴルフや山頂バギーといったアクティビティが体験できます。

そのなかで今回ご紹介するのは、期間中のアクティビティのひとつ、滑車を使って空を飛ぶような体験ができる「ジップラインアドベンチャー」。一体どんな体験ができるのか、インストラクターの和田拡樹さんにご案内していただきました!

「ジップラインアドベンチャーひるがの」では、ガイドさんに案内してもらいながらジップラインを体験できる、約2時間の「森の冒険ツアー」を楽しむことができます。

コースの全長は約550m。ゲレンデ脇や森の中を冒険し、その途中に設置された8コース(種類)のジップラインのうち、6コースを滑ります。
今回は特別にプライベートでご案内いただきましたが、いつもは1日2回(特別日は1日5回)の“フライトタイム”があり、10名ほどの参加者みんなでワイワイと進みます。

森の中で冒険をしながら、木に触れたり、動物や鳥の鳴き声を間近に聞けるような自然体験学習的な要素があり、毎年少しずつ内容が変化していきます。

インストラクターと一緒に出発!

インストラクター

ガイドを担当してくださったのは、2011年のジップラインの立ち上げから携わる和田拡樹さん。冬はスノーボードのインストラクターとして活躍されています。スノーボードが大好きで、8年前に大阪から移住されたそう。

「 しっかりと安全に気をつけてエスコートさせていただきますね。 よかったら、僕のことはヒロキチと呼んでくださいね!」と頼りになります。

ツアー開始前に、管理事務所でハーネスや手袋、ヘルメットを装着します。機材全部でも1kg。 微妙に重さを感じる程度です。
参加するときの服装は、汚れてもOKな動きやすい服がおすすめですが、万が一忘れてしまっても、ズボンやスニーカーをレンタルすることができるのでご安心を!
なお、ツアーは天候が悪くても関係なく開催され、有料で迷彩のかっこいいカッパも借りられますよ。

すべて装着し終えると、ヒロキチさんから機材の使用方法について、丁寧な説明を受け、いよいよ出発。ちょっとドキドキします。

リフトに乗って、空に近づく

リフトを使って標高1000m地点の頂上へ。
後ろを振り返ると、山頂に大日如来像が祀られる、標高1709mの大日ヶ岳が開けて見えます。

頂上へ到着して、まずはヒロキチさんに飛び方のレクチャーをしてもらいます。
機材の取り付け方、着地方法など安全に関する説明をしっかりと聞きます。

さっそく高さ約3mから飛び立ちます!

レクチャーを終え、1本目のジップライン「フロンティアライン」へ。乗り場の高さは3mほどですが、自分の身長を入れると4mは超えるため、ちょっとドキドキ。

ヒロキチさんに見守られつつ、飛び立ちました〜。
飛んでみると、地面が近く「怖い」よりも風を感じる爽快感や、空を飛ぶ感覚が楽しめます。

飛び終わると、ヒロキチさんが、スーッと滑り降りてきました。
さすが、安定しています!

コツは「体を大きく開いて空気抵抗をしっかり体全体で受け止め、スピードが上りすぎないように前向きに着地すること」だそうです。

森の中を歩く

ゲレンデ脇に、突如現れる森の空間。
ジップラインアドベンチャーひるがのには、自然をそのまま楽しんでもらうために、木々の根が張り巡らされた森の中を散策する場面も出てきます。
足元を見ながら慎重に進んでいくため、徐々に五感が研ぎ澄まされていきます。

森の散策、景色を見る女性
森の散策をガイド

「ジップラインアドベンチャー」では、ジップラインの体験だけではなく、クイズであったり、心理テストがあったりと、参加者のみなさん同士が打ち解けることができるよう、あちこちに工夫がされています。

道中には、かわいい小人がひょっこりと現れます。道沿いのわかりやすい場所にあったかと思いきや、「そんなところ!?」という場所にこっそり設置されていたり。

道中、ヒロキチさんから、ひるがのエリアに関するさまざまな豆知識をお聞きしました。「ひるがのはもともと湿地帯でヒルが多いことから、地名が「蛭ヶ野」になったんですよ」とか「大昔、大日ヶ岳や鷲ヶ岳が火山だった頃に火山灰が降り積もったため、赤みがかった土なんです」といった興味深いお話ばかりで、歩くのもちっとも苦になりません。

いろんな飛び方にチャレンジ

森の中でターザン気分

こちらは、森の中らしく鳥のさえずりが聴こえてくる「バードソングライン」。
このコースには、途中、浮かんでいるボールがあり、ぐいっと手を伸ばして、バシンッとパ〜ンチ!

ふたりで息を合わせて飛ぶことも!

こちらは「わくわくペアライン」。
ヒロキチさんとふたりで息を合わせて飛ぶと、のんびりと滑り降りられるかと思いきや、勢いが増してスピードアップ! 楽しいけどちょっとこわかった〜。けど良い思い出です。

全コース最長のロングフライト!

こちらは、最後の長さ約150mの「コキアライン」。
「気持ちいい〜!」
今まで体験したラインに比べて長さがあり、本当に空を飛んでいる感覚であっという間に着地地点に到着。速度が出すぎて、着地を少し失敗したのはここだけの秘密です。

まるで、鳥になった気分を味わえるジップライン。
リピーターも右肩上がりに増えているようです。何度でもお客さんに喜んでいただきたい、と森の中のコース内容は少しずつ変えているそうなので、何度訪れても飽きません。

今回は4本だけの体験でしたが、ほかにもホウキをまたいで魔法使いのように飛ぶコースや宙吊りのまま飛ぶコースなど、ユニークなコースばかり。
しかも、一度に8コース中6コースしか体験できないという、絶妙に気になる設定もまた行きたくなる理由のひとつかもしれませんね。


近隣のおすすめスポット

ひるがのピクニックガーデン」内では、ほかにも、アクティビティがたくさん。山頂バギー、ディスクゴルフが体験できたり、大日岳、白山連峰が一望できる「Momoiroテラス&カフェ」があり、のんびりすることも。

宿泊したいという方は、「ひるがの高原キャンプ場」へ。自然に囲まれた区画がないフリーサイトで、川遊びもできますよ。

ほかにも、車で約10分のところに牧場「牧歌の里」があります。とってもかわいいアルパカと出会えたり、国内では貴重なバラや、ハーブなどが咲くお花畑も。こちらで育てられたジャージー牛の絞りたて牛乳を使ったお土産もあるので、ぜひ帰りに立ち寄ってみてくださいね。


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