FOR NEXT 100 YEARS GUJO OUTDOOR WEEK 2023 を終えて…
10月22日から29日まで開催された「GUJO OUTDOOR WEEK 2023」が終了しました。
今回のGOWのテーマは環境そのものではなく『人』。
100年先の未来、郡上に今よりも豊かな自然環境があることと同じくらいこの先もずっと「郡上の自然の中で遊ぶ人」を継承していくことも大切だと考え、これまでの2回と違い、会場イベントをメインにするのではなく、市内のあらゆるフィールドにおいて子供を中心とした体験を実施しました。
- 森に入って自らゲットした食材を使ってバーベキューしたり、
- なんと、釣り堀での鮎釣り体験をやってみたり、
- 川の歴史や魚のことを学びながら親子でラフティングを楽しんだり、
- 森林管理のプロと一緒に山を学びながらEバイクに乗ってみたり、
- 洞窟(鍾乳洞)でケイビングに挑戦してみたり、
- 今、流行のSUPに乗って水の上で寝転んでみたり、
- イベント会場ではコンポスト用の落ち葉をたくさん拾ってみたり。
秋の爽やかな天気が続く中、それぞれのフィールドで笑顔や歓声が溢れていました。
フィールドでの様々な体験を通して、まずは野外で遊ぶことの楽しさを知り、この環境が尊いものであることを知り、そしてそれを繋いでいくのは『人』であることを少し実感してもらえたのではないかと思っています。
ツアー後の子供たちのアンケートには、「楽しかった!」という声とともに、「ガイドさんが面白かった」「スタッフがかっこよかった!」という意見が多数ありました。
今回参加してくれた子供たちの一部が、あと10年、20年あとに、『自然と人を繋ぐ』役割に憧れて、郡上のフィールドガイドとして活躍してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
そしてもう一つ、今回は地元の中学生が主体となって体験ツアーを企画するということも実施しました。
自分たちが住む場所にどんな魅力や楽しみ方があるのか、それをどう体験として落とし込むのかということを一生懸命に考えながら企画したことで、ツアーを作る側の視点も経験してもらい、何より自分たちが住む地域の良さや魅力を自ら発見することができたようです。
当日のツアーは数名の生徒さんがアテンドとしても参加。スタッフの役割も体験してもらいましたが、感想を尋ねると、「実際にはもっともっといろんなことを提案できたと思ったし、またやりたい!」とのこと。ここからも未来のガイドが生まれてくるかもしれません。
個人的な話ではありますが、自分がここ郡上でアウトドア体験というものを生業にしようとしたのは、フィールドで体験したときにしか感じることのできない『キラキラした瞬間』をできるだけたくさんの人に伝えたいと思ったのが始まりです。
この瞬間を説明することは難しいのですが、体験に参加した人はわかりますよね?‐笑
そんな『キラキラした瞬間』を感じる人がもっともっと増えること、そしてその伝承者(ガイド、インストラクター)が増えることで、郡上の未来はもっともっと変わっていくし良くなっていくと考えています。
今、TVのニュースでは連日悲しい報道がなされています。
ここから世界は、日本は、そして郡上のような地域はどうなっていくのかわかりません。
でも、そのような状況だからこそ、未来への希望をどんどん増やしていきたいと考えます。
「たとえ明日世界が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える」
と言ったのはマルティン・ルターでした。
私達は引き続き、100年後郡上の川や山、そこに過ごす人の未来を見据え、種を播き、苗木を植え続けていきたいと想います。
今回参加してくれたすべての皆様、ありがとうございます。
そして、現場でたくさんの笑顔を作り出してくれたすべてのスタッフのみんな、ありがとう!
感謝しています。
それではまた郡上のフィールドでお会いしましょう!!
「100年先も郡上に遊べる川と雪山を残すために」
GOW実行委員長 水口晶
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