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【アウトドアヴィレッジ373】施設長嶋田さんのインタビュー アウトドア体験を通して ”楽しさ”を自分で生みだす喜びを 感じてほしい

「アウトドアビレッジ373」の名物施設長「嶋田さん」。前職は、郡上の中学校の教員だったという異色の経歴の持ち主です。今と変わらない、ちょんまげスタイルで生徒や保護者との距離も近く、楽しい授業が評判の先生でした。「いつまでもワクワクしていたい」と話す嶋田さんは、約20年の教員生活に一旦区切りをつけ、「アウトドアヴィレッジ373」を通して、大人も子どももワクワクするようなアクティビティやイベントを次々と提案しています!

いつも体育が楽しくなるには
どうしたらいいか考えていた

嶋田さんがこの施設の村長になったのは、2023年4月。前月の3月までは、体育の先生でした。どんな先生だったのですか?と聞くと、「このままですよ!髪型もこのままで。正直教員ウケは良くなかったですね(笑)実は、この髪型のせいで校長室に呼び出されたこともあります!」と笑い飛ばしながらも答えてくれました。実際、地域では、保護者や生徒からのとても評判もいい人気の先生でした。気さくで身近な先生で、今でも町で嶋田先生を見かけると元教え子たちが「嶋T!」と声をかけ、近況報告や相談を持ち掛ける生徒も多いのだとか。

とにかくワクワクすることや、楽しむことが大好きで、バレーボールの大会を組んで、予選リーグ1位になったら、そのチームの好きな曲をかけて体育ができるとか、ダンスコンクールをやったりとか、いかに体育を楽しい時間にするかを考えていたそうです。

しかし、教員になって約20年が経とうとしていたここ数年は、教員という職に慣れてきたせいか、「ワクワク」というよりも、「ワクワク風」を演じているのではないかと自分に問いかけることが増えていたといいます。「そんな自分には納得がいかんし、生徒はそういうのちゃんと見透かしてくるんで」と冷静に向き合った結果、また本気で取り組みたいと思える目標を見つけ、動き出しました。

歴史ある施設をもう一度盛り上げる!
というプロジェクトに刺激を受けて

家族で美並町に越してきて、頻繁に(旧)フォレストパーク373に通うようになり、「なんとかできないかな」と考えるようになったと話す嶋田村長。「こんな素晴らしい環境が整っているのに、その良さが伝わっていない。どうやったらもっとお客さんが来るだろう。この自然の価値を感じてもらえるだろう」と考えるのは、とても刺激的で楽しかったと振り返ります。さまざまな形でアプローチを続けた結果、ついに「ここを立て直してもらえないか」という声がかかりました。

出席した株主総会で、施設長になることが決まった後、クリスマスイブに奥さんに転職することを事後報告。約1週間、会話のない日々が続いたのだとか・・・
それでも嶋田村長の心の中はワクワクでいっぱいでした。


自然という大きなフィールドの中で
”楽しさ”を生みだせる人になってほしい

「最近の子どもたちは、ゲームや動画サイトなど、誰かが完全に作り込んだエンタメの中で、”楽しさ”や”興奮”をもらってますよね。でも、遊びって本来自分で生みだすのも楽しいんですよ!

ここは、施設や物品が充実しているわけじゃない。でも、川もあって芝生もあって、自然の中で楽しむためのフィールドが用意されている。その中で自分たちで好きなように過ごせる場所なんです。遊び道具が無くても、耳を澄まして鳥のさえずりを頼りに、バードウォッチングをしたり、川をのぞき込んでみたら、魚がたくさんいたから釣りをしよう!って考えてみたり。『こちらからすべてに手を出さないこと』は、大切にしています。

これ、実は郡上の大人は結構やっているんですよね。自然や伝統的なコンテンツを使って、大人も子どもも楽しめるイベントを考えたり、観光として市外の人に提供したりしていますよね。これって、すごく大切な生きる力だと思うんです。」

受け身の姿勢から
主体性へ。切り替えてくれる場所

「教師から施設長という職業は変わりましたが、やってることは同じ。『いかにお客さんに楽しんでもらえるか』相棒の東くんと日々作戦を練りながら、自分たちも楽しんで過ごしています。
ここでのアウトドア体験を通して、楽しさを創れる人になってほしいです。これってハッピーライフを送るうえで、かなり重要なことなんじゃないかなって思っているんです。まずは難しく考えず、自然と一緒になって遊んでみて欲しいですね!毎回変化に富んでいて、ときに危険と隣り合わせだったり、毎回新たな発見があって、楽しいんですよ。
休日、家に閉じこもっているくらいなら、とりあえず『アウトドアヴィレッジ373』に行ってみよう!って思えるような場所作りをしていきたいですね。」と話してくれました。

「今でも生徒がインスタを見つけてくれて連絡してくれたりすると嬉しいですね」と話す嶋田村長。この日は卒業生たちがイベント運営を学びに先生のもとを訪れていました。
新たなステージで挑戦を続けながら、元教え子たちに向けても、自分の背中で力強いメッセージを送り続けています。
嶋田村長の想いが細部にまで込められた、こだわり溢れる空間の「アウトドアヴィレッジ373」で、どこか懐かしくも新しい、そんな休日を過ごしてみませんか。


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