とも

大学を卒業しUターンにて郡上で活動している下田知幸と申します。

現在は、会社の事務局やプロジェクト、ラフティングガイドなどで活動しています。

私は、高校〜大学の7年間郡上から離れて生活していました。 高校は県内の商業高校へ進学し野球ばかりしており、卒業後富山大学へ進学しました。

大学では面白い方との出会いが多く、アルバイトや部活など楽しい大学生をしていました 。しかし、講義では高校の学びと重複する部分が多く、熱意のそそぎ先を見出せず、物足 りない感覚で講義をこなしていました。

郡上へ関心が高まったのは大学2年の夏です。ご縁もあり、長良川のラフティングに帯同 し川の魅力を感じました。
楽しかっただけでなくお客様の変容が印象的で、ツアー参加前 は緊張と不安な顔をしていたお客様が川に入り、笑顔になる肩を組んでいる様子を見てすごい世界が郡上にあることを実感しました。
身体ひとつで何人ものお客様を案内するガイ ドさんがカッコよく 憧れからガイドになることを決意しました。

大学卒業後はスーツ着て都市部で働くイメージで大学を入学しましたが、郡上でガイドをする中で「本」と「人」との出会いが増え、大きな影響を受けました。

ラフティングガイドが楽しく大学3年生後期より、郡上に住みつつ大学に通いはじめます。
ガイドをする中、働いていたEARTH SHIP(美並)代表の水口晶さんに本を読むことを勧められました。
それまで読書習慣はありませんでしたが、読みやすい本を紹介いただき本の面白さに衝撃を感じました。

それから本の魅力に引き込まれ、週4冊ほど当時は読書するほど夢中になりました。

▼水口さんに「読みやすいんちゃう?」と最初に紹介いただいた本
キングコング 西野亮廣の著書
魔法のコンパス

また、「人間わらしべ長者」と題し、郡上で活動されている方を訪ねてお話を聞いて周り 、相談させていただく活動もしていました。
現在働く、長良川カンパニー代表の岡野春樹さんとはその活動がきっかけで、Deep Japan Labという社団法人でお仕事をさせていただきました。
わらしべ長者では1年間で10人以上の方にお世話になりました。またやりたいです笑

水口さん、岡野さんを始め、願いや思いを持ち活動されている方が郡上では多く、懐の深い方ばかりと感じました。
大学生の為、時間を作っていただき本当に多くの学びがありました。
本から得られる知識や世界観、活躍される方の生き方や大切にされていることなど、当時仕事を決めるタイミングでもあったので、自分の中の違和感や言語化できないことを考える良い機会になりました。
そして郡上の人や、自然から郡上に帰る決断ができました。

今はラフティングガイドや長良川カンパニーの仕事の中で、郡上を案内する機会が多くあります。
郡上は土地の広さと、文化や自然などの時間軸の奥行きで毎日学ぶことだらけですが、学びながら発信し郡上好きの方と繋がれればと思っています。

「郡上では働くとこがないから 」そんな声もよく耳にします。
郡上に戻った昨年は自 分が何モノか(何をして働いているのか?)が語れず、「大学卒業までして何しとるんや !」と地元の方の強めの心配の言葉をかけていただき辛い時期もありましたが、郡上に戻 って本当に良かったと思います。

郡上とは?
難しいお題ですが、郡上というブランドを誇りに持つ方が多いと感じます。自然や文化など誇れるものが多様にあり、多くの方が入り混じりその誇りあるモノを大切に楽しく守り続けているような感じです。

よそ者も若者も関係なく、挑戦するものを拒まない寛容性が豊かな地域だなぁと感じます。

新型コロナウイルスやテレワークなど働き方も価値観も大きく変わり、未来がどうなるかはわかりませんが、水が湧き出て川に飛び込めるこの町の豊かさはこのまま変わらないで欲しいと思います。
郡上という町とどのようにつながって生きるかわかりませんが、郡上で楽しいことをたくさんしましょう!